来年度の経済産業省の予算の概算要求の内容が公表されました。(1日(木))

令和3年度概算要求(中小企業関連)

おはようございます。
オフィス エンレイソウ
エンレイソウ法務事務所
工藤保広です。

コロナ禍などの事情で、例年より1か月遅くなっていた、国の各省庁の財務省への来年度の予算の概算要求が昨日締め切られ、その概要がホームページでも公表されています。

中小企業向けのいわゆるものづくり補助金、小規模事業者持続化補助金、IT導入補助金の来年度の扱いについても、経済産業省の公表した概要に触れられています。

資料から読み取れるのは、「令和元年度の補正予算で措置した事業費で来年度も実施する」と推測されることです。一方で、コロナ禍対策等を根拠にした新たな要求はこの資料からは、ごく一部(ものづくり補助金の追加など)にとどまっています。

ただ、コロナ禍前に閣議決定された国の総合経済対策で、複数年は上記の3つの補助金は実施する、と書かれています。

以上から今言えることは、上記の3つの補助金は、来年度も何らかの形で実施されそうですが、それはコロナ特別対応型のように補助率や補助上限額を引き上げた形ではない、一般型とものづくり補助金の追加だろうということです。

なお、資料を見た限りでは、持続化給付金、家賃支援給付金の来年度予算の概算要求は盛り込まれていません。

各省庁から予算要求しないと予算措置はされませんので、まずは上記のように推測されます。最終的には実質的に国会に提案する予算案が取りまとめられて実質的に決まります。例年通りであれば年末の予定です。

また、補正予算などで、追加措置がなされる場合もあったり、予算の範囲で執行の方法(具体的な交付要綱など)を修正することもあり得るので、今後の推移を見守りたいと思います。

今日の手稲山の麓は曇り、札幌は昨日並みの気温で曇り、夜には雨になりそうです。すっかり寒くなってきましたが、皆様ご安全にお過ごしくください。

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